心理教育プログラム「 対人関係療法 ④〜役割の変化をしよう〜」
11月にデイケアで心理教育「対人関係療法 ④〜役割の変化をしよう〜」のプログラムがありましたぁ。
役割の変化とは?
私たちが様々な場面で役割を持って生きています。人生において これらの役割が変化することがあります。
進学・介護・就職・実家を出る・ 結婚・出産・昇進・家族や身内の病気など
役割の変化はストレスの原因にもなりやすいものです。役割の変化にうまく適応しないと病気の悪化につながりやすくなります。
「役割の変化」を認識する
- 「役割の変化」に気づかずに進んでいく事は、まるで霧の中を歩いているような状況です。
- 霧を晴らすためには、自分はどんな変化をしている所なのか、どういう(地点)役割から、どういう(地点)役割に進もうとしているのか、進んでいくために必要な準備は何かあるかどうか、ということを明らかにしていくことが必要です。
- そういうことが分かれば、行き先が分かり、後は進んでいくだけ ということになるのです。変化への準備を整えていくことができると、霧はずっと晴れていきます
例で考えてみよう
出来事:就職をする
古い役割
- 病気の治療をする
- デイケアに行く、学校に行く
- 自由な時間を楽しむ
- 家事をする
- 就職活動する など
新しい役割
- 仕事を覚える
- 仕事の新しい環境や新しい人間関係に慣れる
- 仕事を継続できるよう再発予防に心がけて生活をする
- 家事をする など
変化にまつわる気持ちを扱う
変化の際にはいろんな気持ちが起こります
- 古い役割との別れに関する気持ち
- 変化そのものについての気持ち
- 新しい役割についての気持ち
古い役割との別れ
- 人間は変化に直面すると その不安から古い役割の良かった所だけ目を向けがちです
- 古い役割を振り返り 悲しみ懐かしむ事も新しい役割につなげるために必要です
- 古い役割とお別れする時に良かった所 悪かった所も思い出していくとバランスがいいでしょう
新しい役割について
- 新しい役割に不安を感じるのは当然のことです
- 不安と言う感情は基本的に自己防衛能力の意味を持ちます
- しかし必要以上の不安を感じてしまうと本来持っている力を発揮できません
- 先に待ちうけてているものが どのようなものか調べて 何が不安なのか具体的に考えてみることが大切です
親しい人たちとの関係は?
- 変化を乗り越える時に 大きな力になるのが親しい人たちです
- 役割の変化を機に親しい人たちとの関係性が変わってしまい 気持ちを打ち明けられなくなったり 打ち明けようと言う気持ちになれないような場合もあります
- 新たに出来事が起こり自分の役割が変化すると親しい人の役割が変わるから「親しい人とに関係が何かヘン…」と思ったら自分と親しい人の役割を考えてみる
最近の出来事で書き出してみよう
出来事
デイケアに行くことになった
古い役割
8〜9月まで派遣で働いていた
- 仕事を覚える
- 職場の新しい環境や新しい人間関係になれる
- 仕事が継続できるようトラブル起こさないように行動する
- 体調管理・家事・自己啓発・自由な時間を楽しむ
新しい役割
デイケアに行く
変化に対する気持ちを整理して 変化を進んでいくために必要な準備を考えてみよう
①変化に対して(自分の役割について)どんな気持ちがしますか?
- 場所が変わるだけで役割が同じような感じがした
- デイケアに行くことになってアンダーラインが引いてある役割に時間をかけるれるようになった
- 人間関係が上手くいかなくなった時 アンダーラインが引いてある役割が出来ていない感じがするしアンダーラインが引いてある役割が出来てないからトラブルを起こしてるような気がする…
②必要な準備 自分でできそうなこと
- 分からないことや疑問に思ったことがあったらスタッフに聞く(聞く前に疑問に思った時 「普通だったら こんな感じだよなぁ」って考えてみてから聞く)
③必要な準備 周りの助けが必要なこと
- いつもより口数が少なかったり 無口だったりしている時は 何か考え事をしているので話しかけて欲しい
- 曖昧な言い方をされると違う捉え方をする時があるのでハッキリ言って欲しい
- わからないことや疑問に思ったことがあったら聞くので教えて欲しい
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