まるえみ。 ( 注意欠陥多動性障害 気分循環性障害 ) ブログ

障害やデイケアとかで、日々 思うことなど

心理教育プログラム「 ストレスとの付き合い方 ①」

12月にデイケアの心理教育で「 ストレスとの付き合い方 ①」のプログラムを受けました

ストレスとは

ストレスを日常生活の中で誰もが受けるものです。うまく対処できなければ心身の負担がかかる事は無いですが処理ができずにため込んでしまったり いくつものストレスが重なってしまったりすると心や体の不調を招くことがあります

ストレスの種類

物理的ストレス

環境からもたらされるストレス(騒音・温度・湿度・有害物質・大気汚染など)

生理的ストレス

体の不調からもたらされるストレス(過労・睡眠不足・栄養不足・体の病気・ウィルス感染など)

心理的・社会的ストレス

社会生活を営む上でもたらされるストレス(人間関係の葛藤・不安・緊張・怒り・恐怖・失望・心配など)


ストレスは段階的に心と体をむしばんでいく

警告反応期

ストレスに対して心と体が対応を開始

ストレスを受けると、そのショックから心身の機能が一時的に低下。不安や怒り失望などの「情動変化」という感情の変化が起こった後 、動機や冷や汗 ふるえ等の「身体反応」があらわれる。その後 心と体が元の状態に戻ろうと活発的な状態になる。血圧 血糖 体温が上がり 動作が活発になる。タバコや飲酒で気を紛らわすようとしたり せかせかと動き回ったりするする「行動変化」もあらわれる

抵抗期

心と体が必死にストレスを抑えようとする

心と体を目の前にあるストレスに対応するので手一杯。なんとか正常さを保っているが余裕はない。過度なストレス刺激を受けたことにより 脳内の視床下部がダメージを受け 体内を正常に保つシステムを維持できなくなる。その結果 呼吸・血圧に乱れが生じたり 体のホルモンバランスが乱れたり 免疫機能が低下し抵抗力が弱まったりし 心身の疲れが自覚されるようになる

疲弊期

抵抗できなくなるくらい疲れ果ててしまう

心と体がストレスに対応することに疲れ果てて 押しつぶされてしまった状態。うつ病神経症等の心の病気や心身症などの体の病気が現れるようになる

 

コラム

適度なストレスは人生のスパイスになる!

ストレスが人間の心や体に与えるものは悪影響だけではありません。例えば 疲れを感じる事は休憩を取るサインになります。

仕事のノルマや試験勉強 スポーツの試合などのストレスは 目的に向かって努力したり よりよい方法を考えたりすることで 人間としての成長や進行を促してくれます

ストレスは「人生のスパイス」と言われるように 心や体を刺激します。生き生きとした生活には実は 適度なストレスが必要なのです

 

人生の転機や環境の変化は心のストレス量を招きやすい

ストレスは大人だけが感じるものではありません。子供の頃から親や家族・友人との関係や学校・将来への不安など 様々なストレスと出会いながら生活しているのが普通です。生きている限りストレスを受ける事は避けられないのです。その中でも とくに大きなストレスを受けやすいのは 人生の転機や環境の変化があった時です。大切な人の死や病気・離婚・失業等の不安な出来事の他 進学・就労や昇進・結婚・新築の購入など おめでたいとされている出来事がストレスになることもあります。人生は環境の変化の連続です。

その時々に起こるであろう出来事を予測することでストレスに対する対応策を事前に準備できるかもしれません

 

ストレスに強い人、弱い人がいる

ストレスをどう感じ それが心身に どれぐらい影響するかは人によって違います。この個人差は その人の性格や体質・生まれ育った環境・これまでの経験・それによって作られた価値観や考え方・ライフスタイルなどたくさんの要素によって生じます。つまりストレス反応の大小は外部からの刺激の大きさと個人の内面の要素が合わさって決まってくるので 同じ刺激を受けても病気になる人とならない人が出てくるのです。生まれつき自律神経の調節機能が弱い人はストレスに弱いタイプといえますが 生まれつきではなくても疲れている時や風邪などで抵抗力が落ちると自律神経や内分泌系の働きが弱くなり一時的にストレスに弱い体質になることもあります。仕事中心で趣味は変化のない生活を送っている人もストレスを受けたときに気持ちの切り替えができずストレスにうまく対応できない傾向があると言われます

自分のストレス耐久性を調べてみよう

各項目について自分に当てはまるもの(めったにない1点・ときに2点・しばしば3点・いつも4点)をつけて合計点を出し判断してみよう

  • 冷静な判断をする
  • 明朗である
  • 表現するほうである
  • 楽しい
  • 人の顔色が気になる
  • 前向き
  • うらやましがる
  • 動くことが好き
  • 人をとがめる
  • 人の長所を見る
  • 融通がきく
  • 手紙の返事をすぐ書く
  • のんき
  • 事実を確かめる
  • 配慮する
  • 感謝できる
  • 友人が多い
  • 家庭内不和
  • 仕事(デイケア)がきつい
  • 趣味がある

20点〜40点 ストレスに弱い

40点〜50点 普通

50点から80点 ストレスに強い

 

心・体・行動の変化に敏感に対応を

ストレスによる不調はなんとなく具合が悪い 気分が晴れない等ハッキリしないことにも多くあります。そのため本人が重大で考えず そのままにしたりして重症化することもあります。自分でも ちょっとおかしいと思うような時 それは限度を超えたストレスに見舞われていると言うサインかもしれません。そのサインを見逃さず早めに対処することが病気を防ぐポイントです。サインを見逃さないためにも以下のようなサインを目安にしたり 早期警告サインを記入したりし 自分の状態を客観的に調べる習慣をつけておくのも良いでしょう

《こんな変化が心のストレス病のサイン》

心の変化

  • イライラするようになった
  • 気分が落ち込むようになった
  • 集中力や気力が低下し 仕事や家事がはかどるかもなくなる
  • 強い不安に襲われるようになった
  • 妄想幻覚など精神病性があらわれる

体の変化

  • 体がだるいことが多くなった
  • 疲れることが多くなった
  • 頭痛・めまい・動悸・便秘・下痢などの体調不良が出る
  • 吐き気や胸やけ 食欲不振

行動の変化

  • タバコやお酒の量が増えてきた
  • 暴飲暴食に走るようになった
  • 金遣いが荒くなった
  • 遅刻・欠勤が増えた
  • 家に閉じこもるようになった
  • 攻撃的になったり暴力を振るようになった

 

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