就労プログラム 「ストレスコーピングとコーピングレパートリー」
先週 デイケアで就労プログラム「ストレスコーピングとコーピングレパートリー」がありましたぁ。
ストレスコーピングとは
ストレスに対する意図的な対処のプロセスのこと
意図を伴うことが決定的に重要
なぜならば意図の有無や強弱によって脳の機能が異なってくるから
コーピングには「認知的コーピング」「行動的コーピング」の2種類がある
ストレスに立ち向かう為に〇〇をするんだと意図的にすることが大事
どのようなコーピングなど望ましいか
- 効果がある
- 試した結果 ストレスが改善された
- やってみて検証しないとコーピングの効果がわからない
- 短期的効果と長期的効果の両方を検証する必要がある
- 低コストである
- お金がかからない
- 時間がかからない
- 健康に悪影響を及ぼさない
- 後で自分が後悔しない
- 人に迷惑をかけない
- 人間関係を損なわない
つまり「しょぼ〜いコーピング」が望ましいと言うことです
認知コーピングは基本的にタダです
コーピングの例
仕事でミスをして上司にきつく叱られた。自分を責めて落ち込み無気力状態となり頭痛にも襲われている
認知的コーピング
- なぜミスをしたか考えて反省する
- 「叱られているうちが花」と思う
- 上司に優しくされてもらった時のことを思い出す
- 「クビになるわけではない」と思う
- 週末の楽しい予定をイメージする
- 退社後 友人を誘ってご飯に行こうと考える
行動的コーピング
- 反省内容を忘れないようにメモする
- トイレの個室で泣く
- その日は上司と口をきかず簡単な仕事だけをする
- 社外の友人をご飯に誘う
- 友人に愚痴をこぼしまくる
- 頭痛薬を服用する
- 翌日はあえて明るく上司に挨拶をする
善し悪しは別として意図的な対処なら何でもコーピング
コーピングレパートリーとは
その人の手持ちのコーピングすべて
- レパートリーが豊富な人ほど心身の健康度が高いと言われている
- レパートリーが少ないと少ないコーピングにしがみつかざるを得ない
- 効果のある時とない時が出てくる
- 切り替えができない
- レパートリーが豊富だと あるコーピングに効果がない場合 早めに見切りをつけて切り替えが出来る
- 合わせ技も出来る
- 多種多様な状況に柔軟に対応できる
「しょぼ〜いコーピング」をとにかく多く用意し いつでも使えるようにしておくことが重要
コーピングレパートリーリストの使い方
外在化したものを常に携帯しストレスを自覚したらリフトを見て どのコーピングを使うか選んで実行する
コーピングを実行する度に こまめに効果を検証し効果が足りなければ他のコーピングを追加したり切り替えたりする
「これもコーピングだった」「これもコーピングとして使えるぞ」と気づいたらすぐに外在化してリストに追加する
特に心身の調子が悪い時はコーピングをせっせと使う
そして調子がいいときにはせっせとコーピングを増やす
実はこれだけでも立派な認知行動療法と言える
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